ゆくゆくはそれぞれ

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30分一本勝負③ カルチャーショックを生き抜く方法(インドネシアでの話)

インドネシア大好き げし です。

首都ジャカルタがあるジャワ島のスマランという町に住んでいました。ちなみにジャカルタから飛行機で1時間くらいです。

 

なぜ、なんのために、何をしに、インドネシアに行ったのか。それは今日ではなくまた別の機会に。今の私の30分では理想の伝え方ができないかもしれません。

 

兎にも角にも、1年前、私はインドネシアにいました。インドネシアは季節が乾季と雨季の二つしかなく、基本的には一年中同じような気温なので、日本と比べると時の流れを感じることも難しいのです。SNSなどで流れてくる秋めいて涼しくなってきた日本がとてつもなく恋しくなってきたのでした。7月末から住んでいたので、やっと環境に慣れてきたとともに、自分の身の振り方に悩みだした頃です。

 

「カルチャーショック」にはパターンがあります。最初がなんでもハッピーハネムーン期、そのハッピーも落ち着いてくるとだんだん嫌なところが目につくようになって、自分の国の文化と比較しだして、酷い場合にはその国の文化を拒否してしまうこともあるそうです。ここが本当のカルチャーショック。

ただ、人間そんなにやわではないようで、そこからその国の文化を受け入れられるようになるそうです。開き直る、理解する、(理解はできないけど)受け入れる、個人個人で文化との向き合い方をこの時期に考えるのだと思います。

 

実際、私も見事にカルチャーショックになりました。そこまで酷くはないかな、と思ってはいましたが、過去の手帳を見てみると「何もできない」「言葉がわからない」「周りに迷惑かけてるんじゃないか」など、マイナスなことばかり書かれていました。

結果として、そこからインドネシア大好き人間になるんですが、きっかけがなんだったか正直よくわかりません。

いろんなことをたくさん考えて、辛いかもしれないけど出来る事をやって、そうやっているうちに同僚や近所のインドネシア人に助けられて、あ〜結局は人間だな、人間同士の問題だから、国について深く考えるのはお門違いだと気づくことができました。「時間が解決する」ってこういうことをいうんだと実感しました。

ちなみに帰ってきてから、自国の文化にショックを受ける事を「リエントリーショック」と言います。私は帰国して半年以上経ちますが、まだここを抜け出せてないかも。

いつか時間が解決してくれると信じて、毎日精一杯です。

 

そんな私が住んでいたインドネシアで、先日大規模な地震が発生しました。

インドネシア地震津波など死者1234人に 避難6万人 - 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20181003/k00/00m/030/019000c

国土も人口も日本に比べると大きい国ですが、まだまだいろんなインフラなどの設備が整っていない状態です。まだわからないだけで、被害はもっと大きのではと思っています。ただ、もし自分がいる時だったらと思うと少しばかり怖くなってしまうけど、実際、今でも向こうに暮らしてるたくさんの知り合いがいます。

全世界の幸せを祈って、それを叶えるのはとても難しい事だけど、せめて私と知り合いの人だけでも幸せであってくれと傲慢な願いを胸に秘めてしまいます。

せめてこの場だけでは、お許しください。

 

pray for Palu...

 

10月2日 げし